まさかの土壇場での監督交代を経て、いよいよロシアへ向かう23名が発表される日本代表。ガーナ戦で3-4-3(3-6-1)を披露し、マイナーチェンジに留まらないアレンジを加えてきたが、スコアは0-2と初陣を白星で飾ることはできなかった。
とはいえ、本番が全て。今日のメンバー発表からが本当のロシアで戦う西野ジャパンの船出となる。
ワールドカップメンバーの発表では毎回のことながら悲喜こもごものドラマがある。「あの選手は入ったのにこの選手はいないなんて…。」「サプライズはなんとあの選手!」文化が成熟してきて一人一人のフットボール哲学がしっかりあれば、23名が他人と被ることはないだろう。これぞまさしく一億総監督時代だ。日本もいつかそうなってほしい。
メンバー発表以後はもはや応援するしかない。予想も無意味ならば、タラレバなんてもってのほかだ。でもこのモヤモヤした思い、どうすりゃいいの!?という人たちの為にも一足お先に4年後のカタール大会のメンバーを予想してみるのだ。
まずは、監督とフォーメーションから予想したい。今回の急転直下のオールジャパン化は今後の日本サッカーの日本化を目指しての判断も考慮されていると考えた。そして、ガーナ戦での3-6-1採用。これはもはや森保一監督が既定路線(東京五輪監督との兼任)なのではないかと思う。ロシアは全力で勝ちに行くが一方で未来への遺産は遺しておきたい、そんな意図が透けて見える。
確かに、森保型(ミシャREMIX)3-6-1は攻撃的にも守備的にも振る舞えるし、局面に応じて距離感を変えることで密集に人数を増やして日本人に向いていると思われるパスサッカーも展開できる。攻守両面で形が作れると、ポゼッションして崩しきる必要があるアジアの戦いも、リアクションから始まる世界のトップとの戦いにも対応できる。この「ダブルスタンダード」はアジアの極東に位置する日本には必要不可欠な要素なのだ。
これまでは、予選を戦うアジア用、予選突破後の世界対策と時間軸で分けてしまっていたが、両方を常に意識することが肝要だ。3-6-1や3-5-2をベースとしながらも、局面によって4バックにもする。フォーメーションでサッカーをするわけではないが、鹿島やブラジル代表のように選手が局面に応じて個々で判断できるようになるには、まだまだ時間がかかる。フォーメーションで意図を示した方が日本人の性格には適している。
というわけで、3-6-1(3-5-2)と4-4-2(4-2-3-1)に対応できる23人を独断と偏見でセレクトしてみた。()内はカタールワールドカップが開幕する2022年11月21日時点での年齢を記載。
【GK】
1:中村航輔(27)
12:山口瑠伊(24)
23:ファンティーニ燦(24)
【CB】
3:昌子源(29)
4:中山雄太(25)
5:植田直通(28)
19:関川郁万(22)
【リベロ兼アンカー】
6:三竿健斗(26)
17:冨安健洋(23)
【RWB兼RSB】
2:安西幸輝(27)
22:藤谷壮(26)
【LWB兼LSB】
16:山中亮輔(29)
21:松原后(26)
【CMF(ハードワーカー)】
15:井手口陽介(25)
13:小泉慶(27)
【CMF(司令塔)】
7:柴崎岳(30)
20:平川怜(22)
【シャドー】
8:堂安律(24)
14:久保建英(21)
10:中島翔哉(28)
11:南野拓実(27)
【CF】
9:大迫勇也(32)
18:鈴木優磨(26)
2014年ブラジル大会を経験しているメンバーが大迫ただ一人とベテランが少ない構成になってしまったが、どうだろうか。東京五輪からの流れや年齢的なサイクルを考えると実際に若手〜中堅で構成されるような気はする。
シャドーは人材が豊富だが、サイドとセンターフォワードにはさらなる選択肢がほしいところだ。これからの4年間できっと出てくるであろう新しい芽に期待したい。
ちなみに、4年前も一人でこの夢想を楽しんだ。結果は的中率40%程度といったところ。こういった予想の類は結果よりもプロセスを楽しむものだ。
これもまたフットボールの楽しみ方の一つである。
0コメント